穹と契約を交わした戦乙女であり、現在神の魔法記号 “ベルダンディコード” を持つ。
守護系や回復系の術が得意であり、ヴァルハラが渇望していた、次元の扉を開く才能も持つ。

両親が亡くなって以来、生身の人との付き合いがほとんど無かったためか、スキンシップに弱く、穹に甘えることも多い。
だが、それ以上に甘えられることや頼られることを好み、仲間や家族という関係を愛する。
元は地上育ちのため、ヴァルハラ育ちの面々とは身につけている常識に差があり、そのことが原因で衝突することも少なくない。

「これだから、ヴァルハラの者たちは……！　でも、あなたは許してあげるわ。けっこう好みだし」

過去神の記号 “ウルドコード” を持つ戦乙女で、白の月に残された魔法コードから生まれた “完全に創られた存在”。
次元の扉を開く力こそ持っていないが、戦闘能力は極めて高い。
だが、その大きすぎる力は主となる者の命を吸い尽くしてしまうため、特定の主を持たずにヴァルハラそのものを契約者としている。

普段は尊大な態度を取っているが、教育係だった穹には懐いており、彼の前では甘えん坊の妹のように振る舞う。

「わ、妾は……う～っ、フィルは穹のゴハンが食べたいの！　もうワガママ言わないから、意地悪するなっ……」

ヴァルハラに所属するアインヘリアル （上級魔法騎士） で、炎神の魔法記号 “ローゲコード” を持つ。
炎の力を自在に操り、戦闘技術面でも戦術立案面でも卓越した能力を持つが、その本領は戦闘よりも魔法の研究・応用といった技術開発が得意な、科学者肌。
また、家事も一通りこなし、周囲から見て完璧な女性と言える。

丁寧な口調とサディスティックな言動から、冷酷・酷薄という印象を持たれがちだが、本質的には重度のブラコンで甘えん坊である。

「まったく、兄様の趣味は人格を疑うほどです。まぁ……まるで興味がないというわけでも、ありませんが……」

ヴァルハラ騎士団の中でも精鋭の集う教導隊の隊長であり、氷狼の魔法記号 “フェンリルコード” を持つシュバリエ （魔法騎士）。
氷の魔法と、身体能力上昇系の魔法を得意とし、並外れた剣技の腕を持つ。

穹たち兄妹にとっては、幼い頃の教官であり、姉代わりでもあった人物。
さらに穹とは、互いに初めての相手となった関係でもある。
ヴァルハラに対する忠誠心は厚く、騎士としては厳しく真面目だが、プライベートでは親しみやすく、少々だらしないところを見せることも。

「穹、色恋沙汰で私を頼るな。だいたい、私もお前くらいしか経験が……って、何を言わせるんだっ！」

本編の主人公。
ヴァルハラに所属するアインヘリアル （上級魔法騎士） で、雷神の魔法記号 “トールコード” を持つ。
雷を自在に操り、さらに物語の中でベルセルクを使役する能力も得ることになる。

家族というものに対して強い思いを抱いており、自分が守るべき存在に対しては深く愛情を注ぐ。
だが、任務中や親しくない人相手には感情をほとんど見せないため、取っつきにくい印象を持たれやすい。
また、世俗には疎く、少々ズレているところもある。

「守りたいものがある……だから戦う。そうやって生きてきたんだ」

世界樹の魔法記号 “ユグドラシルコード” を持ち、すべてのコードを読み解き活用することが出来る存在。
それ故に、オーディン （大神） と呼ばれる。
かつて力尽くで各地の紛争を抑え込み、国家を解体し、今はベルセルクから人々を守るために戦い続けているヴァルハラの主。

穹たちやユノーは、彼にとって親友たちの遺児でもあるので、我が子同然に扱ってきた。
普段は大きな力を持つ者としての責任感と威厳を強く感じさせるが、稀に好々爺然とした一面を見せることもある。

「滅びの運命にあったとしても、我々は戦わなくてはならん。　この世界を守るために」